アニメ 魔王学院の不適合者Ⅱ 5話「皇族と混血の狭間で」 補足説明・解説

 

前話で既に結構解説してしまっていましたので、

 

アニメ 魔王学院の不適合者Ⅱ 4話「精霊の試練」 補足説明・解説 - 語弊力のあるブログ

 

こちらも改めて見ると参考になるんじゃないかと思います

 

 

 

結局、知恵比べって何をしていたの?

知恵比べの内容は、原作とは完全に異なるアニメオリジナル要素ですから、ちゃんとアニメをご覧になっている皆さんには説明するまでもないかもしれませんが、一応説明しておくと、

「知恵比べをすることそのものが知恵比べの目的であり、中身は全てデタラメだ」と逆にアノスに思い込ませてミサの正体を隠そうとした、ということです。

 

 

また七魔皇老が操られてるけど……

暴虐の魔王の伝承を具現化した大精霊は、暴虐の魔王であることを実現する力を持っているので、例えば、誰がなんと言おうとも、その伝承から成っている大精霊レノがあまねく精霊だけの母であるように、誰がなんと言おうとも、彼女は暴虐の魔王なのです。ですから七魔皇老も、ニギット(神隠しにあってたやつ)たちも、他のミッドヘイズにいた皇族たちも、アヴォス・ディルヘヴィアを暴虐の魔王だと信じざるを得ないのです。

もちろん、ミーシャ・サーシャ達とか、途中で出てきた魔皇エリオのようなアノスを暴虐の魔王だと信じて疑わない者たちは違います。

そしてその支配力は(途中でアノスも説明してたけど)、噂と伝承においても「暴虐の魔王の配下」である七魔皇老には、より強く働きます。

 

 

精霊の力は不思議な力なんじゃなかったのかよ! なんか暴力で脱出したけど!

教育の大樹エニユニエンの力は、たしかに教育に関することにおいては絶対的です。自らより魔力が上のものすら、閉じ込めることができるほどにです。

しかし、アノスは落第点を取っていません。つまり、アノスを閉じ込めることは、ただの体罰です(原作でアノスがそう言ってるんだから、そうなんです)。つまり(何が?)これは暴力と暴力の勝負であり、それならばアノスが負けることはない、ということです。

 

 

なんで皇族たちが凶暴化しているの?

ミッドヘイズは闇の結界<闇域デメラ>の魔法に覆われています。これは1期で<聖域アスク>によってジェルガの意志で人間が魔族に対して無条件に異常なまでに強い敵意を植え付けられていた(1期参照)ように、アヴォスの意志を魔族に植え付けるものです。暴虐の魔王の伝承は、それはそれは恐ろしいものでした(それこそ優しいアノスが、不適合者と判定されたほどには)から、その意志が植え付けられることにより皇族が暴徒化していました。彼らは(アノスが途中でエミリアに説明していた通り、)皇族が信じた噂と伝承どおりに、皇族至上主義の国を作り上げようとしているのです。

まあ簡単に言うと、アノスを信じておらず、アヴォスを信じている者ほど、<闇域>の影響を受けやすい、ということになります(七魔皇老についてはサーシャも疑問を呈していましたが、前述した通りです)。

 

 

八八八つ裂き、流石に死んだんじゃ……

アノスが「しばらく細切れのまま、かろうじて生きているといい」って言っていた通り、死んではいません(<仮死インドル>という魔法を使った)。多少は痛むが、2000年前ならよくあることだったそうです。

皇族たちは汚い、もとい綺麗な花火になっていましたが、空中に連れて行ったのも含めて、優しいアノスが両親に見苦しいものを見せないように工夫した結果です。

 

 

 

なぜ、知恵比べの件も含め、アヴォス・ディルヘヴィア側がこのような遅延戦術を取っているかというと、アノスの理滅剣を掌握する時間を稼ごうとしているからです。理滅剣はいうなれば神の力ですし、それを見た者は全て滅んだ為噂と伝承がありませんから、それを支配するのに時間がかかります。

アヴォスは、理滅剣を奪えば、アノスを倒せると思っているんです。大真面目です。

アヴォス・ディルヘヴィアは暴虐の魔王の噂と伝承にある部分は操ることができても、そうでない部分、例えばアノスたちが転生後に10000人のゼシアの為に増築した地下などは、その限りではないので、アノスたちは地下から魔王城デルゾゲードに潜入していくことになりますが、しかしそこで、少し寄り道をすることになります。それが次回からのお話です。