アニメ 魔王学院の不適合者Ⅱ 10話「憎しみは過去に」 補足説明・解説
アニメ 魔王学院の不適合者Ⅱ 9話「二千年後に祈りを込めて」 補足説明・解説
今回は原作の話ごとのタイトルを見出しに織り交ぜてみました。
なんで<幻影擬態>を使って透明になってたんだっけ?
(5話解説も参照)
アヴォス・ディルヘヴィアの<闇域>の魔法がディルへイド(魔族の国)を覆い、皇族を中心に魔族が凶暴化しているので、戦闘になるのを避けるために地下から城に侵入しようとしているところです。アノス達なら戦って勝つことも容易でしょうが、ここで敵側に回っているいる人も、操られているだけで同胞の魔族ですし……
『処刑』
最初に処刑されそうになった女生徒に代わって、処刑されるために名乗り出たアラミス・エルティモ。かつての名を、イガレス・イジェイシカ。2つ前の話なので当然皆さんも覚えていたことと思いますが、アノスが助け、転生させた2000年前の勇者の血族です。
一方処刑しようとしていた側のニヒドもまた、2000年前イガレスを処刑しようとしていた魔族、デビドラが転生した魔族でした。
(4話解説でも書いた通り、アノスを魔王だと信じて疑わない人ほど<闇域>による洗脳の影響を受けにくいです)
七魔皇老は2000年前の魔族たちの連携もあって、最終的にはミーシャに氷の猫に創り変えられました。シュール
七魔皇老弱すぎない?って思われるかもしれませんが。
魔法の時代(=現世のこと)の魔族よりは、強いので登場時は強い人っぽく出てきましたが……。もともと七魔皇老はアノスが2000年間ディルヘイドを統治させるためだけに魔力を分け与えただけのようなもので、特段戦闘力に長けているわけではありません(この説明も過去にしたような気もしますが……あまりに七魔皇老がやられることが多いので)
またミーシャは創造の力に長けており、氷の城デルゾゲードは擬似的な神の力と言えます*1から、行使できれば七魔皇老なんか相手じゃない強力な力なんですね。
『すべてを掌握するもの』……城内の駆け引きについて
レイが持つ霊神人剣エヴァンスマナ(1期の終盤参照)は、魔王を滅ぼすために作られた剣ですから、アヴォス・ディルヘヴィアとは相性が悪く、アヴォスはこれと戦うことを避けたいと思っていました。
「アヴォスは式典の間に、精霊王は玉座の間に」という情報をメノウ先生がアノスに伝えましたが。
これは精霊の試練・グニエールの階段(4話参照)でアノスが、”根源を分けて当たりの扉を引いたところがアノスになる*2”という手法を使ったのと同様の魔法をアヴォスも使用していました。つまりアノスが来た方に、自分が現れるようにしたのです。玉座の間に着いたアノスの眼の前に居た精霊王は、アヴォスに姿が変わりました。
しかしアノスたちもそれを見抜いており、レイは予め根源3つ分を分けて式典の間に送っており(<
『憎しみは過去に』……その唇は、とある名前を、口にしたかのように動いたのだった
って原作には書いてあったんですけど、初めて見たときはまさかアノシュ・ポルティコーロのことだとは……
ネオン・アーメルカ*3を名乗っていた女の子は誰? って質問がありましたけど、あそこで初めて出てきているのでわからなくて当然で、単に2000年前の配下がなんか次々と出てきたよ~って描写の1つだと思ってもらえたら良いです。
<闇域>の影響下で魔族の中から洗脳の影響を受けていない2000年前の魔族=味方を探すのは用意ではありませんが、みんなアノシュ・ポルティコーロを合い言葉に連携して<
『誇りと愛の天秤』
こっちがタイトルになると思ってた
シンが「互いの命を懸けて」と言っている通り。よりにもよってシンが、アノスに敵うと思っている筈がありませんので、シンは死を望んでいるものだと、アノスに介錯して欲しいのだと、解釈できます。
シンが取り出した剣は断絶剣デルトロズ、その秘奥が参・<絶>は、自らの根源を消費し、剣に力として込めるという正に命を懸けた技。しかしその一撃は、アノスの腕を切り落とすことはありませんでした。
魔王に刃向かい、誇りを失った。手に入れかけた愛も、レノと共に失った。
そんなシンにアノスは、それでも生きよと命じたのでした。